古くからの友人である、中村中の20周年ライブに行ってきました。
16歳の頃志津にあるライブハウスSound Strem(現Sound Stream Sakura)で出会い、同い年ということもあって仲良くなり、今ではあたる率いる「元・少年少女合唱団」の一員として一緒に音楽させてもらうことも。
音楽人生の最初からあたるは常に刺激と感動をくれる仲間で、2007年に紅白歌合戦に出場している姿をテレビで見た時に、「俺もいつか!」と、実家のテーブルに油性マジックで俺も紅白歌合戦出場!と書いたことがあります。
ライブは、約3時間たっぷり中村 中ワールドを堪能してきました。何がすごいって、あんなにいろんな声を出して全力投球で歌いながら、少しも声の疲れを感じない…いやむしろ、曲を重ねていく度にどんどん声が出ているのは、本人の凄まじい努力があるからだと思います。
そしてピッチもずっと正確で、とんでもない幅の表現力、マイク自体が喜んでいるような歌声の心地よい振動に終始驚かされました。すごいんです、本当に。
繊細な表現からど迫力な声の表現まで、常にエモーショナルさを感じるのは、あたるの心がそのまま音楽になっているからだと感じずにはいられなかったですね。音楽家とはこういうことを言うのだと心底思いました。
ゲストのドリアンロロブリジータさんも、一青窈さんも、スターダストレビューの根本要さんも、その声や所作、醸し出す雰囲気まで全てが人生そのものを纏っていて、為人が歌声になっていました。並々ならぬ努力と経験の先にある境地だと思います。
僕の考えでは、プロは当然、その解像度や表現する技術がズバ抜けているわけですが、素人は自分の為人を歌にできないなんて言われたら、夢が無いじゃないですか。絶対にそんなことは無いと思っています。
音楽的な知識や経験、音に対する理解度や勘、命の賭け方や腹の括り方まで真似しろとは言いません。
でも、「自分を歌ってみたい」と望む気持ちを諦める必要は無いと思うんです。
そして、今活躍している音楽家の皆さんは、そういう気持ちを持ち続け、磨き続け、時には苦しんだり悩んだりしながら続けてきたことが人の感動を呼び起こし、結果として音楽家と認識される地位を築いてきた方々だと思います。
藤井風さんがラジオで言ってました。「好きこそものの上手なれ」本当にその通りだなぁと。
僕自身も、シンガーソングライターとしての活動をする中で、音楽の旅がいかに果てしないものなのかを痛感することが多々あります。知れば知るほどわからないことだらけで、かつて目標にしていたことがいつの間にか通過点になっていて、少なからず前には進んでいるのだろうと自分を納得させながらやってきた部分もあるけど、とにかく楽しいんです。好きなんです。教えることも。
きっと音楽の神様が、死ぬまでの間に夢中になれることの一つとして音楽を与えてくださったんだと思います。
どんなに足掻いてももがいても、人生は一度きり。楽しい!好き!やりたい!と思うことを我慢しない人生を歩みたいなと、あたるのライブを見ながら思っていました。
うつ病になってから何度命を絶とうとしたかわかりませんが、不慮のバイク事故を起こした時、「まだ生きたい、歌いたい」という気持ちで涙を流しながら気を失った経験が、音楽家としての人生を再出発させてくれたと思っています。
このブログを読んでくださっているみなさんも是非、
「正しい」より、「楽しい」を大事に歌をうたっていいのだ
と、自分を赦してあげて欲しいなと常々思っています。
写真は、【元・少年少女合唱団】の仲間たちと、漫画家の浦沢直樹さんとの写真。あたるからもらったご縁で、あたるのライブの度に再会するんですが、本当に皆さん素晴らしいご活躍をされている歌い手の方です。会えて嬉しかった!!